- コラム
- 公開: 2021/08/24
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下関の歴史あれこれ 第38回~城下町長府の中枢~
現在、下関市の観光名所の1つとして知られる城下町長府。古い練塀や武家屋敷の門などが遺っており、江戸時代の雰囲気を今に伝えています。しかし、これらは当時の町並みのごく一部にすぎません。
城下町の中心は長府藩主の居館です。居館は、現在の豊浦高校の場所にあり、その周辺には重臣たちの屋敷が立ち並んでいました。孫文蓮などで知られる長府庭園は、重臣である西家などの屋敷があった場所です。
当時、城下町を流れる壇具川よりも南側一帯は「郭内」と呼ばれていました。藩主居館や重臣の屋敷も、この「郭内」に含まれます。「郭内」には、実務を担う「御用所」や藩の学校である「敬業館」など重要施設が集中していました。通常は旅人の立ち入りが禁じられており、まさに城下町長府の中枢といえる区域です。
歴史博物館で好評販売中の講座テキスト「徹底解剖 城下町長府の仕組み」(300円)では、このような町の仕組みを詳しく紹介しています。また、江戸時代後期の城下町長府を復元した地図も収録しています。
コロナ禍でなかなか遠出が出来ませんが、復元地図のなかで江戸時代の城下町長府の町並みを巡ってみるのはいかがでしょうか?
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