- コラム
- 公開: 2020/08/26
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川棚温泉 青龍伝説ゆかりの地を巡る
室町時代に三恵寺の怡雲(いうん)和尚が掘り当てたといわれる川棚温泉。しかし、実はもうひとつ温泉の起源となった説があるのをご存知でしょうか。今回は、そのもうひとつの説である「青龍伝説」ゆかりの地を巡ってきました。
青龍伝説
むか~しむかし、川棚にあった大きな泉に1匹の青龍が棲んでいました。その泉はどんな日照りでも枯れることがなく、そこから流れ出る清らかで豊かな水のおかげか、作物はすくすくと育ち、浦々ではたくさんの魚が捕れました。
しかし、ある日この地を恐ろしい大地震が襲いました。その大地震は、一夜にして青龍の棲む泉を熱湯に変え、山を崩し、泉を埋めてしまったのです。そして、青龍は棲む場所を失った悲しさから病気になり、死んでしまいました。村人達は青龍の死を哀れみ、青龍を「青龍権現」として祀り、この地を守ってくれるよう祈り続けました。
そんなある日、青龍が棲んでいた泉から温泉が湧き出しました。病気で苦しんでいた人々がそのお湯を浴びると、不思議なことにみるみる元気になっていきました。
月日は流れ、その温泉も枯れてしまいました。そこにすんでいた青龍のことも人々の記憶から忘れられていきました。
その数百年後、この地を再び日照りと疫病が襲いました。三恵寺の住職だった怡雲和尚は、厄災に苦しむ人々を助けたい一心で仏に祈り続けました。するとある晩、怡雲和尚の枕元に薬師如来が現れ、この地に棲んでいた青龍の伝説と不思議な温泉の物語を和尚に告げました。和尚はその霊告をもとに、忘れ去られていた温泉を再び掘り起こすことを決心。周辺の村人の協力を得て作業に取りかかると、見事、掘り起こすことに成功します。
再び平穏を取り戻した村では、伝説の青龍を温泉と村の守護神として祀ることを決めました。以来、数百年の月日が経ちましたが、今も青龍の伝説が語り継がれ、青龍に守られた温泉は枯れることなく沸き続けています。
川棚温泉
昭和7年に種田山頭火が「涌いてあふれる中にねている」と名句を残すほどの名湯。胃腸病、皮膚病、婦人病など幅広い効能があり、現在、温泉街には7軒の宿と1軒の温泉銭湯があります。
松尾神社
川棚温泉の守護神「青龍」を祀る神社。毎年春に催される「川棚温泉まつり」では、青龍太鼓が同神社の神前で盛大に披露されます。
三恵寺
川棚温泉の発見者といわれる怡雲和尚によって中興された寺。石仏のぼけ封じ観音が祀られており、毎年多くの参拝者が訪れます。
青龍湖(舟郡ダム)
青龍の伝説が息づく展望スポット。2001年にダムが完成し、2002年に、誰もが憩える湖公園としてオープンしました。周回道路の高台からは、俳人・種田山頭火や仏人ピアニストのアルフレッド・コルトーが絶賛した風景が一望できます。
リフレッシュパーク豊浦
四季折々の花々を満喫できる花公園。園内には、「青龍伝説」をモチーフにした全長55mのローラースライダーがあります。
川棚温泉まつり
川棚温泉の起源となった青龍伝説にちなんだお祭り。「せぎもち神事」、「青龍の練り歩き」、「ほしぞら縁日」などが実施されます。
川棚観光に関しての問い合わせ
川棚温泉観光協会
住 豊浦町川棚5180
☎ 083-774-3855
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などなど、皆さんで楽しくおしゃべりしましょう♪
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