- コラム
- 公開: 2020/11/25
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下関の歴史あれこれ 第29回~江戸の女子旅 女流文人田上菊舎~
江戸時代は、庶民の間に旅が広まった時代です。中期以降になると、女性もさまざまな目的で旅に出るようになりました。そのなかでも特筆すべき人物が、現在の下関市豊北町田耕に生まれた田上菊舎です。
若くして夫を亡くし、旅に出た菊舎は、全国各地の人々と交流するなかで、俳諧をはじめとする様々な文芸を身に付けました。74年の生涯の大半をかけて、北は奥州から南は九州までを旅した菊舎。日本の歴史のなかでも、これほど旅を続けた女性はとても珍しく、しかもそのほとんどが一人旅だったのです。
長い旅のなかでは、道に迷って山中で夜を明かしたり、悪天候に見舞われて生死の境をさまよったりする場面もありました。しかし、菊舎は、「急な雨に打たれるような不運があっても、それでも旅が好きだ」と述べています。
下関市立歴史博物館では、令和2年10月27日から令和3年1月11日まで、常設展示室で菊舎の資料を展示します。旅をこよなく愛し、探求心の赴くままに学び続けた菊舎の世界にぜひ触れてみてください。
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贅沢品とはどういう扱いだったのでしょうね?お金持ちのペット...?今の価値基準とは違って興味深いですね!