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- 公開: 2026/01/20
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下関の冬、ここで温まる【観光モデルコース】
関門海峡の冷たい風が吹き抜ける冬の下関。しかし、この街にはその寒さを吹き飛ばすような、身体の芯からポカポカと温まる「熱い」魅力が詰まっています。
今回は下関の冬を堪能し、心も体も温まる「とっておきの過ごし方」を紹介します。
下関観光される方はもちろん、地元の方もぜひご参考に♪
目次
➀まずは活気あふれる「唐戸市場」で朝の熱気を感じる


寒い冬の朝こそ、早起きして唐戸市場へ行こう!
平日の唐戸市場は、週末の「お祭り騒ぎ」とは対極にある、「玄人好みで落ち着いた、本来の市場の姿」が魅力。人混みを避け、じっくりと下関の幸を味わいたいなら、あえて平日を狙うのはありです👍
週末の屋台(馬関街)はないですが、代わりに2階にある常設の飲食店が主役。
海転からと市場寿司… 市場直営の回転寿司。平日なら比較的並ばずに入れます。「回転」と侮るなかれ、ネタの鮮度と大きさは市場直結ならでは。 その日に揚がったばかりの「地物」の札を狙ってください。
食堂 よし:…朝早くから営業している、市場関係者も通う名店。ボリューム満点の「ふく刺し定食」や、これでもかというほど盛られた「海鮮丼」を、落ち着いた空間で堪能できます。
また、「買い物」と「対話」をじっくり楽しむのもアリ!
プロの目利きに出会う…魚屋の店主さんと「今朝は何がいい?」「この魚はどう食べるのが一番美味しい?」といった会話を楽しめるのが平日の醍醐味です。
お土産の発送もスムーズ… 丁寧にふぐの刺身を選んだり、宅急便の手配をしたりするのも、平日のほうが待ち時間が少なくスムーズです。
そして、もしも早起きが得意なら、平日の早朝(5時〜7時頃)に足を運んでみてください(※水曜日は休みの場合が多い)
セリの熱気… プロたちが真剣勝負で魚を競り落とす、本物の市場の空気感が漂っています。
朝イチのふく汁… 市場の食堂で、冷えた体に染み渡る「朝のふく汁」を啜る。観光客の少ない静かな港を眺めながらの朝食は、冬の凛とした空気と相まって忘れられない思い出になります。
➀´冬の唐戸市場の週末は格別


下関の台所、唐戸市場(からといちば)。冬の時期、その熱気と鮮度は格別です。
唐戸市場が最も盛り上がるのは、金・土・日・祝日に開催される飲食イベント「活きいき馬関街(いきいきばかんがい)」。普段はプロが通う卸売市場ですが、この時は一変して「海鮮屋台」がずらりと並びます。一貫から好きなネタを選べるお寿司がメインで、100円から50円刻みの明朗会計なのも魅力。

冬は下関のふぐが最も美味しい季節。お寿司のネタとしてはもちろん、「ふく汁(味噌汁)」は絶対はずせない。大鍋で煮込まれた熱々の汁を、冬の関門海峡の海風を感じながら、外のウッドデッキで啜るのがshimonosekiスタイル。
ふぐの唐揚げや、鯨(くじら)の竜田揚げなど、下関ならではの揚げ物もいいね👍
▼唐戸市場はココ
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②湯煙に包まれる「川棚温泉」の情緒


唐戸市場から少し足を伸ばして、川棚温泉へ。ここは漂白の詩人・種田山頭火も愛した、静かで趣のある温泉地です。また江戸時代には「湯谷(ゆや)温泉」とも呼ばれ、毛利家の殿様や長府藩主などにも利用され、御殿湯(お殿様専用の湯船)や御茶屋、温泉制度を設けたほど愛された温泉地でした。古くから伝わる、「青龍伝説」ゆかりの地でもあります。
泉質…弱アルカリ性の「含弱放射能―ナトリウム・カルシウム―塩化物泉」。
体感…無色透明でサラリとしていますが、湯上がりは驚くほど肌がスベスベになります。
温まり方…塩分を含んでいるため、湯冷めしにくいのが冬には嬉しい特徴。身体の芯に熱が留まるようなポカポカ感が持続します。
宿泊宿もありますが、日帰り入浴ができる施設を3つ紹介。
川棚グランドホテル おたふく…モダンで洗練された空間。大浴場「山頭火」はデザイン性が高く、開放的な露天風呂で冬の星空を眺めながらの入浴は最高です。
ぴーすふる青竜泉… 地元の人も愛用する日帰り施設。源泉100%の新鮮なお湯を楽しめ、貸切家族風呂も充実しています。
小天狗さんろじ…全室に露天風呂がついた、大人のための離れ宿。贅沢にこもりたいならここが一番です。
さらに、昨年オープンした、隈研吾さん設計の足湯も寄りましょう。こちらの屋根は透過性のある素材ポリカーポネート板を用い、半割丸太の自然木を組み合わせることによって、心地の良い木漏れ日が差し込みます。
また、靴を脱ぎ、ゴロタ石のタタキを踏みしめてから座ることにより、手湯・足湯だけでは得られない癒しを感じることができます。

▼川棚温泉はココ
②´ランチはもちろん瓦そば

瓦そばの元祖、「瓦そばたかせ」がある川棚温泉。瓦そばの歴史は古く、西南戦争(1877年)の際、薩摩軍の兵士たちが野戦の合間に瓦を使って肉や野菜を焼いて食べたというエピソードからヒントを得て考案したと言われています。
瓦そばが運ばれてくるときのインパクトは強烈! アツアツに熱せられた本物の建築用瓦の上に、茹でたての茶そばが乗っています。運ばれてくる瞬間の、麺が焼ける「音」だけで食欲が跳ね上がりますよ♪そして熱せられた瓦によって、茶そばに含まれるお抹茶の香りがふわっと立ち上がります。これが甘辛いお肉の脂の香りと混ざり合い、最高の「冬のご馳走」となります。
ほっぷ下関の編集長のマキヲ曰く、瓦そばの最大の魅力は一枚の瓦の上で麺の食感が変化していくこと。瓦そばの上部は、柔らかく風味豊かな「茶そば」の食感。瓦に接している下部は、時間が経つにつれて焼き色がつき、まるでスナックのような香ばしい「お焦げ」になります。ここの絶妙な調整が瓦そばが本当に美味しいかどうかの分かれ目だと思っています。
マキヲ流、ツウな食べ方としては、牛肉は最初に全部混ぜず、少しずつお出汁にくぐらせながら食べましょう。お出汁の味が変化していく過程を楽しめますよ。また、あえて少し麺を瓦に残しておき、しっかり焼き付けてから最後に「特製お焦げ」として食べるのがツウの楽しみ方♪
▼元祖瓦そばたかせはココ
加えて、昨今の川棚エリアはオシャレなカフェも増えています。例えば川棚グランドホテルお多福の立ち寄り湯の横にある「Cafe 楓山文庫」。季節に合わせたスペシャルティコーヒーの他、山口ならではの夏みかんジュースや地ビール等のドリンク、自家製スイーツなどがあります。
③海峡の夜景を眺める、ホットスポット



夕方から夜にかけては、下関の夜景を楽しみましょう。冬の関門海峡の夜景は、単に美しいだけでなく、「対岸がすぐそこに見える」という圧倒的な近さが生む迫力が魅力。冬は空気が澄み切り、対岸の門司港の灯りがまるで宝石をばらまいたようにくっきりと輝きます。
▼カモンワーフはココ
海面にゆらゆらと反射する門司港の街灯りや、旧大阪商船などの洋館のライトアップが、幻想的な雰囲気を作り出します。

また、火の山公園の山頂もオススメ。ここからの眺めは「1000万ドルの夜景」とも称されます。
橋を真上から見下ろす形で、海峡のS字カーブに沿って広がる街の灯りは圧巻です。
※ 山頂は非常に寒いので、車の中から鑑賞するか、しっかり着込んで短時間で楽しむのがコツ。

冬の関門海峡は、完全に暗くなる直前の「マジックアワー(日没後約20〜30分)」がイチオシ。空が深い藍色に染まり、橋のライトと街の灯りが灯り始める瞬間は、言葉を失うほどの感動があります。
④晩ご飯は下関の幸をがっつりと!

下関観光を満喫した後は市内の美味しい料理を堪能しましょう! もちろん、下関と言えば「ふく」。そしてこれ以上の贅沢はないでしょう、「ふく刺し」、「ふく鍋(ふくちり)」、「ヒレ酒」のトリプルコンボ!
これらを食べ終え、貴方の下関の冬の旅は完結すると言っても過言ではありません。

職人の技が光る「透き通る美しさ」。ふく刺しを語る上で欠かせないのが、その圧倒的な透明感です。ふくの身は非常に弾力が強く、普通の刺身のように厚く切ると噛み切れません。そのため、お皿の絵柄が透けて見えるほど薄く、かつ一枚一枚の食感を残して引く職人技が必要とされます。また、盛り付けは30cm以上ある大皿に中心から外側へ向かって円を描くように並べる「菊盛り」が代表的。運ばれてきた瞬間の華やかさは、まさに冬の食卓に咲く大輪の菊のようです。
ふくは口に入れた瞬間は淡白に感じますが、噛めば噛むほど、押し返すような弾力と共に濃厚な旨味がじわじわと広がります。
そして忘れてはいけないのが、ふくを引き立てる名脇役たち。橙(だいだい)などの天然果汁をたっぷり使った各お店の自家製ポン酢。酸味の角が取れたまろやかなポン酢が、ふくの繊細な味を邪魔せず引き立てます。下関のブランドねぎ「安岡ねぎ」も外せない。極細で香りが高く、ふくの身でこのねぎを巻いて食べるのが正解です。加えて、ピリッとした辛みがアクセントになる「もみじおろし」。冬の冷たい刺身を食べているはずなのに、どこか身体がシャキッとする感覚を与えてくれます。

刺身(ふく刺し)が「静」なら、ふく鍋は「動」。沸騰した出汁にふくの身(あら身)を入れると、キュッと身が締まります。ポン酢ともみじおろしでいただくその身は、鶏肉よりも弾力があり、噛むほどに上品な甘みが溢れ出します。また、ふくから出た濃厚なコラーゲンと旨味を、白菜や春菊、豆腐がたっぷりと吸い込みます。この「ふくの出汁を吸った野菜」こそが、実は鍋の裏の主役です。
締めは雑炊で。具材を食べ終えた後のスープには、ふくの全エネルギーが溶け出しています。そこにご飯を入れ、溶き卵でふんわりと綴じて完成。これを食べた瞬間、身体の強張りがスッと解け、幸せな熱気に包まれます。

下関のヒレ酒は、単なるお酒ではありません。五感を刺激する至福の時間。
飴色になるまでじっくりと天日干しして、強火でこんがりと炙った「トラフグのヒレ」を使用。これをアツアツの辛口の日本酒に投入して出来上がり。
また、ツウな飲み方として、運ばれてきた湯呑みの蓋を少しずらしてマッチ等で火を近づけると、アルコールが燃えて青い炎が上がります。これを「火入れ」と言い、アルコールの角が取れてヒレの香ばしさが一気にお酒に溶け込みます。
ひれ酒は一口飲むと、出汁のような深いコクと、香ばしい薫香が鼻を抜けます。冬の冷えた指先から喉元、そして胃袋までが「カッ」と熱くなる感覚は、ヒレ酒ならではの醍醐味です。そして、
ヒレの旨味は一度では出尽くしません。二杯目、三杯目と熱いお酒を注ぎ足すことで、よりマイルドに変化していく味を楽しめます。
▼ふく料理を堪能できる、ほっぷ下関編集長・マキヲおすすめのお店
まとめ

➀午前:唐戸市場で「ふく汁」を飲んで身体を起動
②午後:川棚温泉でゆっくり湯治&瓦そばのランチ
③夕方:海峡ゆめタワーで沈む夕日と夜景を堪能
④夜:市内の料理店でヒレ酒とふく鍋に舌鼓
おまけ
魅力のある宿泊施設が多い下関。昨年12月には関門海峡を望む絶好のロケーションに誕生した、星野リゾートが手がけるリゾートホテル「リゾナーレ下関」がオープンしました。
下関の歴史や文化、港町ならではの雰囲気を、洗練されたデザインと体験に落とし込んでいること。
館内には、関門海峡をモチーフにした空間演出や、滞在そのものが特別な思い出になる仕掛けが随所に散りばめられています。まだ宿泊されたことがない方はぜひ!
「行ってきたよ!」「近くに○○があるよ!」「○○がおすすめだよ♪」
などなど、皆さんで楽しくおしゃべりしましょう♪
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